一枚引きのお約束…一枚引きは、最初に引いた「絵柄」が肝です。何度も繰り返さずにその一度の絵柄との対面を大切にしてください。絵柄の読み込まれなかったときに再トライはOKです。
卜術(ぼくじゅつ)で最も大切なのは「タイミング」。 運気やチャンス、そして時間そのものへの敬意が、「縁」を育ててくれます。 占いはむやみに繰り返すものではなく、人がていねいに扱ってこそ力を発揮する道具なのです。
タロット担当ナディアより♡
ナディアの大アルカナ1枚引き(正逆あり)
今日のあなたに届くメッセージを…引いてみてね♡
夏におススメの心のハーブリウム
ヒカリのハーブとお花の寄せ植えはじめの一歩
🌿 ショートショート:心の森のハーブリウム・第一話
「ミントの香りがひらく扉」
夏休み前の、湿気を含んだ空気がまとわりつく帰り道。
星野ヒカリは、制服の背中に貼りつく汗を気にしながら、 ふと道端の小さな園芸店に足を止めた。
「ミントって、虫除けになるんですよね」 そう店員さんに尋ねると、 少し申し訳なさそうに首を傾げられる。
「実はね、そこまで強い効果はないんですよ」
期待がしぼむヒカリの表情を見て、店員さんは続けた。
「太陽の季節の花と寄せ植えにすると、 心も身体も元気になりますよ。マリーゴールドなんて最高です」
ミントとマリーゴールドの苗ひとつずつ、そして小さなプラ鉢と園芸用の土1リットル袋入り── なんか、うまく乗せられたかしら……? ヒカリは早く帰ってシャワーを浴びたい気持ちが増して足早に帰宅した。
夕方、日が沈むころに、プラ鉢に土をほぐし入れると、ヒカリは目の前にひとつの世界を感じ取った。
その世界に、ミントの根をそっと置く。
さすがに、鉢のサイズにぴったりの土の量だ。
古びたジョーロを探し出して、言われた通り、マリーゴールドの根元に水をそそぐ。
鮮やかな橙色が、湿った土の上でふわりと揺れる。
その瞬間、 ハーブと花と土が混ざった香りが、 ヒカリの胸の奥をやわらかく叩いた。
──あ。
突然、忘れていた声がよみがえる。
「植物も音楽も、心の栄養なの」
4歳の夏。 フローリストだった母が、笑いながら言っていた。
「お母さん……」
花や葉になって、そっとささやきをくれるみたい。
ヒカリの目から涙があふれた。
ミントとマリーゴールドと土の香りがまざった、独特の香りのせいなのか──
蒸し暑い夏の夕方。 ヒカリの部屋に、 小さな"心の森"が生まれた。
ヒカリと零の恋の行方は……?
「いらっしゃいませ――あ、零さん」
ヒカリのシフトに合わせるように、零がコンビニのレジに並ぶようになった。
「今度ライブやるんだ、来られたら来てね!」
そう言って、チケットを置いて帰っていくだけのこともあった。
目が合う時間が長くなり、ほほ笑みを交わし、言葉を交わすようになった。
「音楽で食っていくって決めたんだ」
「実は……夜はホストのバイトもやってる」
「ヒカリちゃんと話してると、なんか、落ち着く」
音楽の世界の、一歩踏み込んだ話題が尽きることなく、別れた後もまだずっと彼を気にしてばかりいる——ヒカリは自分に戸惑った。
将来の展望を分け合えば、それが次に会う時までの活力に変わる。
「零さんと私の魔法の時間」……
つぶやきながら、彼の気持ちはどうなのかと、ヒカリは心底思いあぐねた。
物語はここまで
その夜、引き出しの奥から破れかけのタロットを探し出し、ヒカリは「彼の気持ち」を一枚引いてみた。

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