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『』

ガンズ&ローゼズ/Guns N' Roses

泣かないで

堕胎した子に捧げられたという都市伝説はいかに?

「Don't Cry」はAxl RoseとIzzy Stradlinが1985年頃に共作した曲で、2種類の歌詞違いのバージョンが1991年のUse Your Illusion I/IIにそれぞれ収められている。曲の起源について、バンド側の説明は「Axl と Izzy が同じ女性を好きになり、別れや想いがもとになった」もので短時間で書かれたとされるのは昔の話で、なぜか?2025年の今、この曲がAxl の元妻の堕胎した子に捧げられた曲だと言う都市伝説が出回っている――これいかにということで猛烈調査結果をここに発表。

Don't Cry/泣かないで~共に生きよう(Ryaちゃん的意訳)~


Talk to me softly
There's something in your eyes
Don't hang your head in sorrow
And please don't cry

I know how you feel inside, I
I've been there before
Something is changing inside you
And don't you know?

静かに話してみて、瞳に何が映っていたのか

悲しみに打ちひしがれることはない

どうか、泣かないで

気持ちはよくわかる

自分にだってそういうことがあった

あなたの中で何かが変化している

でも、まだわからないんだね 

Don't you cry tonight

I still love you, baby
Don't you cry tonight
Don't you cry tonight
There's a heaven above you, baby
And don't you cry tonight

泣かないで、愛しい人よ

僕がここにいるから
今夜は泣かないで

すぐに天が助けに来るさ

だから今夜はもう泣く必要なんかない

Give me a whisper and give me a sigh

Give me a kiss, before you
Tell me goodbye

Don't you take it so hard now
And please don't take it so bad
I'll still be thinking of you
And the times we had, baby

あなたのささやき、そしてため息、

さよならの前にもう一度口づけを


そんなにひどかない、軽傷だ

僕がまだあなたを想っている

あなたと過ごしたときを

これからもね、ずっと

And don't you cry tonight

Don't you cry tonight
Don't you cry tonight
There's a heaven above you, baby
And don't you cry tonight 

だから今夜は泣かないで

僕はまだあなたを愛しているし

天があなたを助けに来るから

だから今夜は泣かないで

And please remember that I never lied

Oh, and please remember how I felt inside, now, honey
You got to make it your own way
But you'll be alright now, sugar
You'll feel better tomorrow
Come the morning light now, baby

And don't you cry tonight
Don't you cry tonight

そして、僕が決してウソをつかなかったことを

この心の痛みをどうか思い出して、ハニー

自分のやり方で決めなきゃならない
でも、きっと大丈夫だよね、シュガー
明日はよくなってる

朝になれば光が迎えにくるさ

だから今夜は

決して決してもう泣かないで ベイブ

もしかしたら、僕らはいつか…

でも今はただもう泣かないで 

Don't you cry tonight
There's a heaven above you, baby
And don't you cry, don't you ever cry
Don't you cry tonight
Baby, maybe someday

And don't you cry
Don't you ever cry
Don't you cry tonight

ソングライター: Izzy Stradlin, Matt Sorum, Darren A. Reed, W. Axl Rose, Duff Rose Mckagan, Saul Hudson。非営利目的の使用に限る。

PVを検証&時系列を整理


ビデオはAndy MorahanとMark Raccoが監督し、劇的な物語仕立てになっている。ビデオは同バンドの他の長編的な映像(特に「November Rain」「Estranged」など)と物語的に関連しており、バンド周辺の人間関係や短編小説「Without You」(Del James)などに触発された連作的要素があると説明される。


コーラス(ハーモニー)を歌っているのはBlind Melon のヴォーカリスト、Shannon Hoonで、彼はAxlより1オクターブ高く歌い、ミックスではやや後ろに配置されている。Hoonはビデオのヘリパッド(屋上)シーンにも一緒に登場している。


ビデオでAxlの恋人役を演じるのはモデルのStephanie Seymourで、撮影での銃をめぐる演出や自傷を思わせる場面には、Axl自身が以前Erin Everly(後の元妻)との出来事を重ねていたと語った記述がある。つまりビデオの一部演出は実体験を踏まえているとAxl自身が説明している。


「Don't Cry」が堕胎した元妻にささげた、という説については、一次情報やバンドの公的な発言で裏付けられた確かな証拠は見つかっていない。主要な出典やバンド関係者の説明は前述の「同じ女性をめぐる三角関係/別れ」を起源としていると語っており、堕胎を特定して曲の主題とする信頼できる一次証言は確認できない。


  • 公式に近い説明では、曲はAxl と Izzy のあいだに絡んだ恋愛事情(同じ女性)から生まれたものだとされる。

  • シャノン/Shannon Hoon がコーラスを務め、ビデオにも参加している。各所でコメントを残している。

  • ビデオの主要な女性役はシーモア/Stephanie Seymourで、映像のいくつかの場面はAxlとErin Everlyにまつわる実体験に基づくとAxl自身が語っている。

  • 「堕胎への捧げもの」という説は広まっているが、確認できる一次出典はなく、現在のところ確証はない。


📜年表(主要な出来事と出典に基づく整理)

1985 — 作曲の起点

  • Axl Rose と Izzy Stradlin が「Don't Cry」を共作したのは1985年頃で、当初は「Don't You Cry Tonight」と呼ばれていたという経緯が伝えられている.

1986 — 初期録音(Appetite 時期の別テイク)

  • 曲には1986年のAppetite for Destruction セッションでの別テイク(後にシングルに収録)も存在する。これが後年の正式版へとつながる素材となった.

1991 — 2種類の公式ヴァージョン収録とシングル化

  • 1991年、Use Your Illusion I と II に、歌詞が異なる2種類の「Don't Cry」がそれぞれ収録されて同時発売された。曲のヴァース(歌詞と一部メロディ)が版ごとに異なる.

  • シングルは1991年リリースで、世界的にチャート上位に入った(UKやUSなどでヒット).

1991 前後 — ミュージックビデオ制作と物語的構成

  • PVはAndy Morahan と Mark Racco が監督し、長編的・劇的な物語として作られた。GNR の当時の他の長尺PV(November Rain, Estranged)と物語連続性が語られる文脈に置かれることが多い.

PV出演者とサウンド上の"もう一人"

  • ビデオでAxl の恋人役を演じるのはモデルのStephanie Seymour で、彼女はNovember Rain 等のビデオにも登場する主要な女性像である.

  • コーラス(ハーモニー)で聴こえる声は Blind Melon のボーカリスト、Shannon Hoon が参加しているという表記・証言がある。Hoon はレコーディング/映像周辺でバンドと関わりがあったことが知られる.

Axl と Erin Everly の関係と「実体験」の語り

  • Axl は曲やPVの感情的な演出について、自身や周辺の実体験(Erin Everly との出来事や関係)を引き合いに語ることがあるが、語りは時期やインタビューにより異なり、細部が一定していない.

「堕胎に捧げた」という説の検討

  • 「Don't Cry が堕胎した元妻にささげられた」という説は広く流布しているが、主要な一次発言(Axl/メンバー/公式資料)でその断定的な裏付けが見つかるわけではない。一次証言は「失恋/三角関係/別れの感情」を起源として説明することが多く、堕胎という特定事件を明確に主張する確かな出典は確認できない.


  • 確かな点:作曲時期(1985頃)、複数バージョン(Use Your Illusion I/II)、1991年のリリース、PVの監督名、Stephanie Seymour の出演、Shannon Hoon のハーモニー参加といった事実.

  • 不確かな点:歌の「具体的事件」――特に「堕胎」に関する断定的説明は、信頼できる一次出典で一貫して確認できない点.

  • 言い換えると、歌詞や映像は個人的体験に根ざした感情表現を含むが、どこまでが事実(出来事)でどこからが創作(象徴や脚色)かは、発言者や時期によってぶれるため注意が必要である




結論へ

Axl/Izzy/Del James/PV監督の当時のインタビュー原文

AI&Rayちゃんの共作です

要約年表(インタビュー原文の抜粋を時系列で掲示)

1991–1992 発売直前〜発売当時:Axl の説明(MTV インタビュー 1992)

  • 抜粋(MTV 1992):「それは友人のDelが書いたフィクションだ。僕がインスピレーションを与えた部分があり、(登場人物は)現実の出来事に基づく自伝的要素とフィクションが混ざっている。 Stephanie(Seymour)と共演する映像は一部僕の以前の関係に基づくが、物語として脚色されている」.

  • 解説:Axlはビデオ群を「Delの書いた物語(フィクション)を自分の実体験や関係性で肉付けしたもの」として語っている.

1991–1992 当時:Izzy の発言(録音〜ツアー期の回想)

  • 抜粋(Izzy の当時インタビュー記録/回想):「Don't Cry のビデオ撮影現場に自分はいなかった。高額な出費のために参加を拒んだ。 ツアーやバンド内の混乱、遅刻問題などが積み重なり、自分はバンドの在り方に異議を唱えていた」.

  • 解説:Izzyは制作やツアー運営に対する不満と、自身がPV撮影に不参加だった経緯を繰り返し説明している.

1991 頃〜その後:Del James の位置づけ(Del 自身の説明/資料)

  • 抜粋(Del James の説明/略歴):「私の短編 'Without You' が『November Rain』の映像に影響を与えたとされる。Delはバンドの近しい友人であり、Axlに物語を書き下ろし、それが映像三部作の物語的核の一つになった」.

  • 解説:Delは"物語提供者"かつ制作周辺の協力者として位置づけられており、ビデオ群の物語性は彼の短編やAxlとの共同作業から発したことが示唆される.

2018–2020 以降:監督 Andy Morahan の振り返り(監督インタビュー)

  • 抜粋(Andy Morahan):「(映像群は)バンドの当時の分裂した状況を映し出している。多くの人が関わるうちに当初のプロットは拡張され、抽象的なキャンバスになった。 Shannon Hoon がハーモニーに参加していることや現場での緊張もあった」.

  • 解説:監督自身は映像を"当時のバンドの混沌と断片性の反映"と述べ、具体的な場面やキャスト選定は制作過程で変化したと語っている.

シャノンとコーラス参加について(関係者の言及)

  • 抜粋(監督や現場回想):Blind Melon のShannon Hoon がレコーディングでコーラス(ハーモニー)に参加していること、ビデオ周辺での関係や交流があったことが複数の回想や制作記録で示される.

  • 解説:Shannon の参加は制作スタッフや監督の語りで確認されているが、PVの公式オフィシャル動画の説明欄やAxl自身の典型的なインタビューで「細部の起源」を断定しているわけではない.

「堕胎に捧げた」という説に関する一次発言の所在

  • 抜粋(各種回想の総覧):AxlやIzzy、Delの公開されたインタビュー群を調べると、曲の起源説明は概ね「失恋・三角関係・関係の混乱」を指し示しており、「堕胎」という特定事件を明示的に「Don't Cry の対象」と断定する一次発言は主要な公的インタビュー群からは確認できない.

  • 解説:この種の私的・センシティブな出来事の噂はファンや二次資料で流布された可能性が高く、公的な一次証拠は乏しい.

出典(原文参照箇所)

  • Axl の MTV インタビュー(1992)抜粋とトランスクリプト要旨.

  • Izzy Stradlin の当時発言(1992 年代の回想・Rolling Stone 他を含むまとめ).

  • Andy Morahan(監督)インタビュー(振り返り・制作裏話).

  • Del James の解説・略歴('Without You' と映像三部作の関係).


以下は「Axl/Izzy/Del James/PV監督の当時のインタビュー原文(発売直前〜発売直後〜その後の回想)」を、入手可能な公開トランスクリプトやインタビュー抜粋を時系列に並べたものです。 

各抜粋は出典への参照を付しています。 抜粋は原文の語り口を尊重しつつ、読みやすさのために適度に整えています。

1991–1992 頃 — Izzy Stradlin(録音期・離脱直前の回想)

抜粋: 「彼と話してみました...『Illusion』のアルバムでは、「ここにスケジュールがあったら、特定の時間に来てください...」そして彼は私に完全に爆発しました:「クソスケジュールはありません。」...私には発言権がなかったし、(ドント・クライのビデオに)出演したくなかった」.

1991–1992 発売直前〜発売当時 — Axl Rose(MTV インタビュー/Houston 1992)

抜粋: 「それは私の友人デルがそれに基づいて書いた架空の物語でした。ご存知のとおり、私は彼にこの物語を書くように促しました...彼は、人生よりも大きくなるこの男と、彼が人間関係で抱えている問題についてこの物語を書きました...少しずつ、私たちはそれについて考え、物語の次の部分がどのようになるかを理解します...それは、実生活で起こったことに基づいた自伝的な架空の物語のようなものでした。そして今、ステファニーとは、以前の関係に基づいたものもあれば、架空のものもあるので、本当の旅行のようなものですが、私は彼女と関係にあります...「なぜ彼女は死んだのですか?」「彼女はどうやって死んだのですか?」「どうしたの?」そして、後で説明するようなものです。」.

1991–1992 発売直後 — Del James(短編提供者としての立場説明/要旨)

抜粋: 「私の短編小説『Without You』はビデオのストーリーに影響を与えました。私はバンドが説得力があると感じたフィクションを書き、そのフィクションはビデオの物語に折り畳まれました - 一部はフィクションであり、一部はバンドが経験してきたことでした。」.

1991–1993 発表直後〜90年代中盤 — PV監督 Andy Morahan(制作・振り返り)

抜粋: 「ビデオは、当時バンドがいた場所の分裂した性質を示しています...より多くの人々が参加するにつれて、元のプロットは拡大しました。ビデオはアクスルの内面の考えを抽象的に描いたキャンバスとなり、拡張された、時には混乱を招く物語となった。セットには緊張感があり、演出にはバンドの混沌とした状態が反映されていました。」.

同期・関係者補足 — Shannon Hoon の参加について(録音/現場回想)

抜粋: 「シャノン・フーンはレコーディング・セッションでハーモニー・パートを歌い、その間バンドの周りにいました。彼の声は『Don't Cry』の一部で脇役として出演しており、メンバーとの友情が彼の参加につながった」.

制作の裏側と関係者の証言(副資材)

抜粋: 「イジーは、費用を理由に『ドント・クライ』のビデオ撮影をオプトアウトし、参加したくなかった。スケジュールや決定をめぐるバンドの摩擦が、彼がプロジェクトの一部から撤退する一因となった」. 「監督の証言とその後の「メイキング」資料は、3つの主要なビデオ(ドント・クライ/ノベンバー・レイン/疎遠)が関連した物語として計画されており、制作の選択は文字通りのストーリーテリングと同じくらいスペクタクルと神話作りを優先することがよくあったと指摘しています。」.

要点の整理(原文抜粋から見える事実と不確かな点)

  • 事実が比較的確かな点:Del James の短編が映像アイデアに影響を与え、Axl 自身が映像に私的な要素(過去の交際)を取り入れていると語っていること、Izzy が制作やPV出演を拒否したこと、Andy Morahan が制作を振り返り「複数の人間関係と制作過程でプロットが拡張された」と述べていること、Shannon Hoon のハーモニー参加が制作関係者の回想に現れること.

  • 不確かな(一次発言で明確に裏付けられていない)点:楽曲が特定の「堕胎」事件へ明確に捧げられた、あるいはPVの個々の出来事が完全に実話に基づく、という断定的説明は公開された主要インタビュー群では一致して確認できないこと


「Don’t Cry」の歌詞はAxlの個人的体験に基づいたものであり、PVはそれらの断片とフィクションが混ざり合い、神話的に脚色されているのであり、それは「個人史の私小説」であり同時に「神話的ラブストーリー」でもあり、聴き手・観客は自分の喪失や渇望をそこに投影できる。

筆者個人は、月並みながら「愛とエロスとタナトス」という深みとセクシャリティを帯びたロッカーたちの栄光と影、そういった物語風のPVなんだろうなと。

生出演しているメンバーたちの演技、中でも実際に交際中だったAxlとSeymour がいやでも想像を掻き立ててきますよね!

愛憎、華やかなステージ、その裏、拳銃、カーチェイス……ヴィジュアルが私たちの意識を深層に導きます。

前身となる「November Rain」をどう回収するのか?も、テーマではなかろうかと。「November Rain」 では、暗転して閉幕となったが、この曲は一貫して「泣くな!」あなたは大丈夫だと悲しいメロディながらも詞は力強い。


エロスとタナトスの循環の中での"生の寓話"を象徴する新生児の緑色の瞳 

青い瞳の新生児がバスタブに・・・青は聖性、尊さ、神の領域、木星、宗教と哲学、手の届かない世界を表わす色です。

ここから、この瞳に映る吹雪の中で拳銃をもつAxlの物語が始まるという構成ですね。そしてPVのエンディングの新生児に注目しましょう

緑色=金星、愛欲、大地、新緑、芽吹き、生き生きとした自然界の生命力を象徴する色です。


人生の応援歌を集めてみました


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