2024年春の付録:天使とは?

タロットの絵柄にもしばしば、登場する天使。とくに「節制」には天使が描かれているのが常。。こちらはU.S.Games社製、キャリー・イエール・ヴィスコンティ・タロットの「節制」。。ですが、本来、キャリー・イエール・ヴィスコンティ・タロットでは「節制」が抜け落ちているか、もともとない札だったのかもしれませんが、その中に「節制」なる絵札は存在していません。

節制の天使は、多く、上記のように杯(さかずき)を持っているのが常ですね。

キリスト教会では、聖杯はキャリス、ゴブレットなどと呼ばれ、清めの酒としてイエスの血の象徴であるワインを注いで儀式の際にまわし飲みしたり、小さな杯に分けて参列者に分配するのが習わしです。

古い聖書の写本に見られる天使は、首から上の頭だけの姿に6枚、もしくは4枚の翼がついているような存在か、翼がない天使が多く、5世紀頃から有翼の天使像が登場しています。1200年代になると裸童型の天使、1400年代には多くの作家が手がけた「受胎告知」などでよく見られる女性型の天使が主流になりました。タロットに描かれている天使も女性型で、当時としては斬新だったのかもしれません。

こちらがイラストレーターさんに出した指示書> なぜ私がこんな指示書を? そう、フラ・アンジェリコの影響だったのです

敬虔な修道士であり画家であったフラ・アンジェリコの天使画とウェイト・タロットに観られる天使の赤い翼についてTwitterしようかなと思って、つぶやきを集めていたら大きくなりすぎてひとつのプログラムに仕立ててみた次第です。

ストリートアカデミーで開講中の「タロットに観られるやさしい天使学」をPDFファイルのスライドショーでどうぞお楽しみください☆彡

以下、ファイルの中のダイジェストです

フラ・アンジェリコの最高傑作。それまでの2点とはうってかわったイメージで、息をのむほどの清涼感。それまで好評だった左上に描かれていたアダムとイブも消し去るという潔さ。こういう変化は、当人の変化そのものであって、、計算のしようもない画家のこれが才能、資質、技なんだなと。

下記はかなりナレーションを入れたところで、ファイルだけではさびしいですね。中央の白い山=イエス であり、そこから四隅に向かって斜線を引き、その中に天使とマリアを配置しつつ、ガブリエルの頭は少し下げてひざまづく姿勢で、マリアの尊さを強調しています。左半分と右半分の自然界:人間界の対比もすばらしい。

わたしがウェイト版を習い始めたころに入ってきた情報。何も知らなかった私ですが、ここから世界が開けてきたわけですね。。天使もタロットも、翼も天界も階層も、すべて上なるものについての探求心があって、タロット解釈実践事典も象徴事典もタロットの歴史も生まれたものでした。タロットを調べると芋づる式に西洋文化の知識と情報が増えていくのです。

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