西洋占星学&術マスターコース 基礎科テキストよりダイジェスト版

第一回 

西洋占星学とは、その成り立ちと仕組み

★発祥について

 古バビロニア~新バビロニア時代において、カルデア人が7惑星を発見すると共に七曜日制が導入され、円周分割を元に角度や時間の単位となる六十進法が確立されています。新月から次の新月になる周期、1朔(さく)望月(ぼうづき)が12回でほぼ1年になることから、1日の単位にも昼夜それぞれを12時間とし24時間が採用されていたことがわかっています。やがてバビロニア人により、太陽の軌道である黄道を12分割する「黄道12宮」が確立します。

 同時期のエジプト文明においても、文字・文学、地理、建築学、医学の発達と共に天体観測を専門に扱う学問、天文学が盛んになります。

 学問的な境界線があいまいなまま、占星術や魔術を執り行う方法も論じられるようになったのがエジプト文明の特徴です。エジプト人は、昼の太陽と夜に見える北極星を最大の指針として、方角や時間の経過について多くの情報を得ると同時に不滅の象徴として崇め、神についての観念や宗教をも発達させるようになりました。太陽神ラーを絶対神として、その子どもである国王を筆頭に史上初の王政国家を確立され、太陽の軌道を元に太陽暦が編み出されました。

他にもヘブライ人、フェニキア人などが独自の暦を作り、黄道を分割した星図による占星術を発展させています。各地の黄道星座の多くが動物の姿で表されていたため、黄道12宮は別名獣帯(じゅうたい)(Zodiac/ゾディアック)とも呼ばれています。

★基本の用語解説

*12の星座

さて、西洋占星学&術においては、ほぼ星座、惑星を記号で表記することになります。ここで各星座の星座記号、付随する要項の名称、呼び名、記号を抑えるために、しばらくはこちらの表を見ながら受講しましょう。

書き込み用のブランクチャートをご利用下さい


★太陽と月でパーソナリティーを読み解く

12星座占いにより、その人固有の人生傾向、そしてパーソナリティ/PERSONALITYを占断することができます。「当たっている、当たっていない」が論じられることがありますが、占術が当てものではないことはご理解いただけているでしょう。

当たっているかそうでないかを超え、占断によって導き出せること、知識や情報を、毎日の日常生活に生かすことが重要です。仕事や人間関係などを円滑にするべく、「自分を知り、他者を理解するため」のものと言えるでしょう。自分が自分と向き合うこと、これが占術という儀式です。

ここで、「パーソナリティ/PERSONALITY」という用語を抑えましょう。英語にはこれに似た言葉があと2つほどあります。これらを交えて、パーソナリティ/PERSONALITYを定義し、その本質を理解しましょう。

  • キャラクター/CHARACTER:人格
    「あの人は紳士的だ」というように、日ごろの振る舞いや生活習慣をも含めた表現します。
  • ネイチャー/NATURE:生来の気質、性分
    「私はせっかちな性分でね」というように、生まれ持った性格傾向を表す時に使われます。
  • パーソナリティ/PERSONALITY
    キャラクター/CHARACTER、ネイチャー/NATUREを総合的に表現した人の個性、人となり。


  • 「私は天秤座ですが、ゼンゼン社交的な性格じゃないんですが、、」といったご意見をいただくことがあります。が、ちょっと待って。そういった自分が自分について感じる「性格」だけが、あなたを100%物語っているとは限りません。むしろそれは、あなたが主観的に感じられるほんの一面ではないのでしょうか。一度その肉体から抜け出て、宇宙という観点から、自分の内面の全体像を見つめてみましょう。自分という人間の構成要素、気質、関連する古代神話、哲学について、先人の精神を通じて、客観的にニュートラルに見つめてみて下さい。

  • 自分を見つめる練習ができるようになると、自ずと他者のことも客観的に多角的に見つめることができるようになります。複雑に織りなす一個人の人格、性質を紐解き、その個人を理解することができるようになります。人間が直面する日常における様々な問題についても、紐解きがスムーズになってくるのです。これこそが、占術の成せる開運効果だと言えるでしょう。
  • そもそも占術は、人間のタイプ分けのためにあるのではありませんので、心理テストなどのタイプ別診断などによく応用されていますが、あまり適切な使用法だとは言えないか、ともすれば御用のニアミス。個人とそれを取り巻く社会的環境というものが度外視されては、お遊びで終わってしまいます。人が自分自身らしく、社会でどう生きていくか、誰とどんな関わりを持ち、どう力を発揮していけるかというある程度アドバイス部分に重きをおいて言及しているとしても、昨今の心理テストに見られる浅はかな回答ではとてもおぼつきませんね。

★第一回提出課題:設問 西洋占星術の大原則は、ホロスコープの読み解きが最たる作業となります。あなたの太陽星座と月星座は何座ですか? 太陽と月の2大ライツであなたの基本パーソナリティーを読み解いてみましょう。

出生時の太陽の位置はテキストP.5表の通りです。

出生日が星座の境目の方、また月の位置は天文暦で確認しましょう。

天文暦がない場合はチャートはマイアストロチャートさんでチャートを出して確認しましょう。

設問2)下記は日本の岸田 総理大臣の出生図です。太陽星座・月星座は何座でしょうか?どのようなパーソナリティーを読み解くことができますか? ここでは太陽・月のみを見るだけでOKです。

設問3)下記はロシアのプーチン首相の出生図です。太陽星座・月星座は何座でしょうか? どのようなパーソナリティーを読み解くことができますか? ここでは太陽・月のみを見るだけでOKです。

★課題はワード、エクセル、PDFいずれかで提出して下さい。添削に3~5営業日内お時間頂いております☆彡